インナードライ

2016-11-11

乾燥が気になる季節になりました。そこで、お肌のお話しをしてみます。

正常な肌は表皮の最下層にある、基底層から生まれた細胞が分裂して、最終的に細胞は死んで核がなくなり、皮膚表面の角質層となります。
角質層は固くなり、お肌を守ります。角質層のバリア機能である角質は、一枚ずつはらり、はらリと剥がれ落ちていきます。そして、新しい角質が表面に出てお肌を守っていきます。
一部の角質層は分解されてアミノ酸などになります。それは、保水性があり天然保湿因子と言われています。
また、肌から分泌される汗や皮脂が混ざり合い、最高級の天然クリームとなり異物の侵入を防いでくれます。

インナードライとは、皮膚表面は潤って見えるのですが、実際の肌内部は水分がない砂漠状態です。
干上がってカラカラの状態で、蜃気楼が見えてしまうような感じでしょうか。

肌に水分が浸透する化粧品の過剰使用により、皮膚表面の角質がふやけた状態になり、角質になることができません。
柔らかな、角質になれていない細胞は、1枚、2枚、3枚…ではなく、5枚、10枚、20枚と、ごそっと束で剥がれ落ちていくのです。

ホラーです!

お肌は、ぼこぼこになりお化粧のノリも悪くなる一方です。

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一生懸命に水分補給しているのに、何でだろうと思う日々の中、いいものを発見!
ひと塗りすれば、ツルツルしっとりの水溶性ポリマーや天然保湿因子(NMF)の入った化粧品です。
でも、塗らないと肌の中はもともと砂漠状態なので、皮膚表面に水分が届きません。
冬の木枯らしに舞う落ち葉のように、バラバラと角質は剥がれて、カサカサになるということになります。

インナードライは、脂分不足によるバリア機能の低下です。(油=常温で溶けている・脂=常温で固まっている)
お肌は、過剰に水分だけを与えればいいものではありません。

何をどのように使用したらいいのか、考える良いきっかけとなったら幸いです。

FAAでは、を使用したクリームを作ることができます。

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※こちらの内容は、水溶性ポリマーやNMFを使った化粧品を批判したものではございません。

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