鯉のぼりと粽(ちまき)の秘密

2016-04-28

新年度スタート!と思ったら、もうゴールデンウィークですね。
5月5日は端午の節句。
あちらこちらで、鯉のぼりを見かける時期になりました。

丁度1年前のメルマガでは、端午の節句と柏餅を食べる由来について配信しました。

柏餅の柏は昔から神聖なものとされ、柏の樹に神が宿っていることから
「柏手を打つ」という言葉が生まれています。
そして、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから「子供ができるまで親は死なない」
すなわち「家系が途絶えない」という子孫繁栄の意味が込められているのでしたね。

今日は、鯉のぼりと粽(ちまき)についてのお話です。

端午とは、月初めの午(うま)の日を意味します。
昔の中国では5月は縁起の悪いひとされ「午」が「五」に通じることから
5月5日を端午の節句として厄払いをするようになりました。

5月が縁起が悪いとされる理由は…
大昔の中国に屈原(くつげん)という詩人の死と関係があります。
国王の側近として仕え正義感にあふれ、国を思う強さがあったため、屈原は多くの人から慕われていました。
しかし、何者かの陰謀によって失脚し、国を追われてしまったそうです。

屈原はショックのあまりに、川に身を投げてしまったのですが
それが5月の出来事だったと言われています。

国民は川に沈んだ屈原の弔いのために、もち米を笹の葉に来るんだ供物を川に投げ入れました。
しかし、屈原のための供物が悪者に盗まれてしまわないように、邪気を払う五色の糸で縛ったとされています。

この五色とは、赤・青・黄・白・黒で、子供が無事に育つようにと魔よけの意味を込めて
鯉のぼりの吹き流しの色にもなっているのです。

    鯉のぼり

そういった物語や由来をしって迎える、今年の端午の節句。
粽や鯉のぼりをマジマジと観てしまいそうですね!

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