冬の乾燥肌に必要なのは油分フタではない

2015-11-10

いよいよ、お肌の乾燥の季節に入ってきます。
冬になる前に、乾燥についてお話しさせて頂きます。
「これからの季節、空気が乾燥しているからお肌も乾燥するのよね~」なんて、思っていたりもしました。しかし、夏と冬の湿度は20%前後しか変わらず夏場でもエアコンのきいた室内にいると割と湿度が低くなっています。

でも、冬になると乾燥します!なぜ?

冬に乾燥するというのは、気温が低くなると汗や皮脂の分泌も少なくなり、水分が蒸発し乾燥しやすくなからです。
そして、体温は一定に保たれているため皮膚の周りの空気は温められ温度が高くなり湿度がさがります。毛細血管で温められた血液により肌の水分の蒸発をが促進されます。
・・・ようするに、皮膚表面の保護膜も少なくなり、湿度が60%としても皮膚周辺の湿度は20~30%のため、温められた皮膚からは水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまうのです。

お肌の仕組みも見てみましょう。

皮膚表面でミルフィーユ状になっている層を角質層というが、お肌が乾燥するというのは、この角質層の水分が少なくなることです。
健康な角質は約20%の水分を含みます。これより少なくなると、お肌が乾燥したと感じます。

お肌のうるおいは、皮膚表面の皮脂膜と角質層内の細胞間脂質と天然保湿因子というものです。
細胞間脂質の主な成分はセラミドで、天然保湿因子がつなぎとめた水分をがっちりと挟み込み、肌の水分の80%を維持しています。
セラミドが多くあると、潤ったプリプリのお肌になるというわけですね。

このセラミドは、皮膚ができる過程で4週間かけて細胞の中で熟成されます。
皮脂や汗のようにすぐに再生されるわけではありません。
そして、年を重ねるごとに減っていきます。これは、新陳代謝(ターンオーバー)が遅くなる為です。
そして、間違った洗顔で取りすぎてしまうと、すぐには再生されないため乾燥させてしまいます。

セラミドを保持し、うるうるのお肌を目指しましょう!

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潤いを保つ方法も簡単なものばかりです♪
●クレンジング…界面活性剤入りの洗い流すタイプのオイルクレンジングはセラミドを奪ってしまいます。植物油などで作られた天然のオイルで、素早く軽くお肌を滑らすようにクレンジングしてください。けして、強くこすりつけるようなことは避けてください。
●お肌もセラミドも睡眠中に作られます。規則正しい睡眠を心がけましょう。
●セラミドは水分ではなく脂質、お化粧水には含まれません。セラミド配合の美容液をおすすめします。裏の成分表示に「セラミド2」「セラミド3」「セラミド10」と書いてありものが本当のセラミドです。それ以外は偽物なのでご注意を!
セラミドは高価なため、安いものには含まれていないか、含まれていてもごく少量とします。30ml3000円以上を目安にされるといいでしょう。

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